施工例・開発ストーリー

DEVELOPMENT STORY開発ストーリー

横暖ルーフ

断熱性、耐久性、耐候性の高い屋根材、横暖ルーフ。今では当社を支える代表商品です。開発にあたっては異業種の製造設備を取り入れ、まったく新しい発想で生産ラインを設計した開発担当者の苦労がありました。

横暖ルーフ

リフォーム業界の要望を受け、新屋根材の開発に着手。

1990年代後半は外壁リフォーム市場が盛況で、金属サイディングの販売が毎年伸びていた時代でした。外壁リフォーム市場が飽和状態になるなか、新たな提案商材として魅力ある屋根材を望む声が強くなりつつありました。当時、当社からハイルーフという金属屋根商品を販売していましたが、コストと施工性がリフォーム市場の要望にマッチしていませんでした。
そこで、低コストで施工性が良く断熱仕様を満たした新しい金属屋根の開発に着手することになったのです。

従来の方式にとらわれず、異業種の設備に着目。

金属屋根の断熱仕様については、先行販売していた金属サイディングの生産技術を応用することにしました。生産にあたっての大きな課題は、金属屋根本体の端部加工のタクトタイム短縮でした。できるだけ連続で加工しなくては低コストの実現が難しかったのですが、当時の設備ではなかなかうまくいきませんでした。
そこで開発担当者は従来の方式にとらわれず、あらゆる手段を模索しはじめました。そんななか目に留まったのが菓子の製造設備です。
まったく異なるジャンルの設備でしたが、実現したい連続加工とイメージが似ていたため採用に向けて検討することにしたのです。菓子設備メーカーの協力も得て、屋根材の端部加工設備の試作を繰り返しました。

悪戦苦闘の末、ついに設備は完成。無事生産を開始でき、2000年4月、断熱仕様の金属屋根材である「横暖ルーフ」を発売することができました。

横暖ルーフ

発売から20年以上。横暖ルーフは進化を続ける。

住宅に負担をかけない粘土瓦の10分の1の重さ、カバー工法に最適な軽量性、踏んでも歪みにくいためカバー工法に最適な高い施工性も相まって、横暖ルーフはリフォーム業界を席巻するようになりました。その後、断熱性をさらに高めた「αシリーズ」、耐久性を高めた「Sシリーズ」など、横暖ルーフはさらなる進化を続けています。
発売から20年以上経った現在、リフォームのみならず、新築住宅にも多く採用されています。

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